結婚指輪と大腸検査

昨日、初めて大腸内視鏡検査を受けた。特に悪いところの疑いがあるわけではない。親父が50歳過ぎの頃、たまたま大腸を診てもらったら小さなポリープがあり、その時に摘出できて良かったという話も聞いていたので、50歳を過ぎたら一度やってもらおうと思っていたからだ。

9時半に丸の内のクリニックに出向き、下剤の飲み方の説明を受ける。1リットルの下剤を4倍に薄めながら2時間かけてゆっくり飲むそうだ。

11時半ごろまでなかなかもよおしてこなかったのであるが、ようやく最初のお通じが。結局13時ごろの6回目のお通じでようやく看護婦さんの合格が出た。

14時になりいよいよ検査。このときに困った問題が起こった。「もしも何かを摘出するときは電気を通すので指輪を外してほしい」といわれたのである。実はこの10年で相当太ったせいか、外れないまま。記憶では12年前の足首骨折時の手術時に外してから左の薬指にはめられたままだ。

 
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看護婦さんが、「よし、何かでカバーをしてしのぎましょう!!任せて!!」と言って、消毒した布を持ってきて薬指の指輪のリングをくるくる巻いていく。これとて指輪と指の隙間が少なくて結構難航したのであるが、無事、指輪カバー作成完了。

「12年前の手術時には外せたんですけどね。。。iPadで『指輪 外せない』で検索してもこれといっていい方法が見つからないんですよね。。」

「へえ。。病院では結局緊急度にもよりますけど最後は指輪を切断するしかないんですよね。。」

「そうか。。指がこれだけ膨らんでしまったから仕方ないですね。。。」

「きっと結婚したころは今よりスマートで”もっと”いい男だったんですね^^」

「いやいやそんなことないですよ」

「指輪が外れなくて奥さん幸せですね^^うらやましいなあ」

「いやいや^^;;」

「すみませんね。。変な話しちゃって。。。」

よく見るとキレイな看護婦さんでちょっと甘い気持になったが、よくよく考えるとこのヒトにも私の肛門を見られるのかもしれないと思うと恥ずかしくなってきた。

この後、すぐに検査室へ。

女医さんだった。看護婦さんもさきほどの看護婦さん含め2名。今から3人の女性に自分の肛門を露出するのかと思うと何とも言えない恥ずかしかさこみあげてきた。

鎮静剤が注入された後、少し恥ずかしい恰好を要求され、内視鏡が挿入される。

意識はあった。でも痛さも無く、恥ずかしさも無い。どうやら悪いところはなさそうだ。それくらいの記憶があるだけで休憩室に運ばれていつしか眠ってしまった。

目が覚めてぼおっとしていると先ほどの指輪カバーを作ってくれた看護婦さんがやってきて「これで終わりです。おつかれさまでした。何も悪いところはなくて摘出は無かったので今日は普通に食事してもらっていいですよ。でも最初は胃がびっくりするので少しずつ食べてくださいね^^」と説明してくれた。そして検査室を後にした。

たまの大腸検査もいいものだ。そして指輪が外れないことでステキなコミュニケーションができた。でも、いつか外さないと困ることもあるだろうから、外し方は研究しておこう。

そんなことを頭に巡らせながらクリニックを後にした。